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杉浦昭嘉
  • 小説家
俺は差別者だろうか?そうでないとは言い切れない。自分でも気づかない内に差別的な行為や言動をして、誰かを傷つけているかもしれないからだ。俺は偏見を持っているか?そうでないとは言い切れない。俺は無知で無教養だし、様々な思い込みに捉われ、様々な情報に日々騙され続けてきたからだ。或いは、差別や偏見というほど強い言葉で名指しはできなくても、例えば誰かに対して、よく知らないが故の不安から、どちらかと言えば関わりたくないと思って、なんとなく引いてしまうようなことはなかったか?その「引く」という行為が、引かれた側にとっては、自分と周囲を遠ざける、分厚いバリアとなっていはしないだろうか――。 マイノリティーという言葉を使う時、自分は違う、自分が属しているのはマジョリティーの側だ、などと安易に思い込んではいないか? どこかに境界線を引けるなんて、思ってはいないだろうか?違うのだ。「多数派」とか「ノーマル」とか「正常」とか「健常」なんて言葉は、実際には幻想なのだ。そして、人は皆、それぞれに独自の遺伝子を持ち、独自の不完全な肉体と頭脳に縛られ、独自の恋愛感や、性的嗜好を愉しみ(時には持て余し)ながら生きているという点では、多かれ少なかれ一人のマイノリティーなのだ。ここに、新たな当事者性の発見がある。これを、思考の出発点としよう。 では、ここからどこに、最初の一歩を踏み出せばいい?ネットなんかも悪くはないけど、もっと大切なのは、もちろんリアル体験だ。ならば、新しいスタートラインは、やはり29日の代々木公園だろう。みんな、レインボープライドに参加して、もうレインボーに輝いちゃおうではないか。さあ、新しい冒険に、GO!