宮沢英樹
東京レインボープライド2012の開催おめでとうございます。我々映画祭も東京レインボープライドも表現方法はちがっても、イベントを通して「多様な生き方」を感じる機会だと考えています。こうしたイベントがまた一つ増えたことをうれしく思います。人はさまざまな体験を通して感じ取ったものを、人生の中で大きく育ててゆくのでしょう。いろんなものの見方、感じ方、生き方に「正しい」1つの答えが無いからこそ、人は何万年も前から迷いながらもいろんな生き方を模索してきたのだと思います。十数年前、始めて映画祭を知ってボランティアを始めた僕も、まさか、こうやって他の人にメッセージを送るようになっているとは思いもしなかった。でもまだ他にも進むべき道があるかもしれない。そう思ったりもします。道具を使うようになった原始人に比べれば、ささやかな変化ですけど。参加する自分に、周りの世界に、楽しく、ささやかでも、刺激と変化を与えてくれる、有意義なパレードになることを願っています。ご盛会をお祈りします。